secret game
ピーンポーン。
「まぁまぁ〜っ!!!」
「小春遅かったねぇ」
「まぁね。よし帰ろっか!」
桜は笑顔でうなずいた。
「ままみてみて!ちぃちゃんがねぇかみのけむすんでくれたんだよぉ」
あたしとつないでない方の手で髪を差した。
「かわいいねぇ!!こんどママもやってあげるね」
「やったぁ!」
桜のすべてが愛しい。
かわいくて、かわいくて仕方がない。
離ればなれになるなんて想像出来なかった。
マンションをでると桜は立ち止まった。
「ともせんせえ?」
「えっ?」
智季はしゃがむ。
「もしかして桜ちゃん?」
「やっぱともせんせえだぁ!」
桜は手を離し、智季に近寄った。
「桜まっ…」
智季は笑顔になった。
…かわいい…。
「おい。帰るぞ」
「あ…おう……」
なんかむかつく。