ゆぁ★の道

6時間目もまた、寒く吹く風とたわむれながら机に向かっていました。


足が真面目に凍りそうだったのを今でも鮮明におぼえております。


そして6時間目は自習だったものだから、教室はさあ大変。


ぎゃあぎゃあうるさいのなんのです。


優亜もまわりの子たちとしゃべっていたのです。


不意に優亜の前の席に座っている陽菜が言いました。


「そーいえばさ、女バレの夏姫。バレー部やめるんでしょ?」


夏姫とは女子バレー部所属の子。


最近、性格悪いとかでいじめられているそうなんです。


そして優亜の隣に座っている男子こそがその夏姫と付き合っている郁也クン。


陽菜もなんでここでそんなこというかなー…?


痛切にそう思いました。



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