=キング of ビースト=



「だからあいつはダメなんだ。」


「…。」


「あいつはもっと上に立つ事のできる人間だ。カリスマ性がある。だが、『想い』が足りないから今の地位からは変われない。」


「…。」


思う事ができるようになれば、聖は変わるだろう。その『想い』を聖に教える事ができるのはきっと


「…那妃だけ。」


「え?」


「那妃はきっと聖に『想う』事の大切さを教えるだろう。」


「那妃が?」


「ああ、多分聖と那妃が会うことが出来るのはこれが最初で最後だ。」


「だろうね。基本的に那龍と俺達の傘下が直接関わることはない。」


「だからこのチャンスを生かすしかない。」


「そういうこ「あ!直也と翔じゃん♪」


目の前に聖と弘樹さん、紅雨さんが迫ってきた所で話は紅雨さんによって終わらせられたのだった。




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