=キング of ビースト=
「じゃあ俺達も下に行きます。」
そう璃玖さんに伝える。
「じゃあ今日はよろしくね。」
そこにはすでにいつもの璃玖さんがいた。
部屋を出て階段をおりながら翔と話しをしていて。
「直也、なんで聖を那妃と同じ車に乗させようとしたの?」
「ああ、聖には足りない物がある。」
「足りない物?」
「ああ、聖には『想い』が足りないんだよ。」
「想い…?」
「誰かを想う、とか絶対に成し遂げるという想い。」
「…。」
「あいつはいつも上の者からの命令や頼みを完璧にこなす。」
「…。」
「だが、そこに想いがない。」