=キング of ビースト=



「ーー…ねぇ。



ーーーー出てこい。


今俺のこと可愛いつった奴。」


ドスの利いた声を上げる紅雨に下っ端達は驚いていた。


可愛いのに今の紅雨には黒いオーラが出ている。だがそれを制するのが弘樹だ。紅雨がキレて止まらなくなった時、弘樹が止めるのだ。


「紅雨。」


「んー?なぁに弘樹。」


「んなキレんな。」


「しょうがないなぁ。今回だけだからね。」


「ああ。」


「紅雨さん。初めまして、聖です。」


「おーっ☆聖だぁ♪初めまして♪」


と言って聖の手を強引に握り、握手をした手を思いっきりブンブン振った。



さっきまでキレていたのが嘘のように元に戻った紅雨。



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