僕等がみた空の色






「別に、呆れてなんかないから。」



「え……?」



心を読まれたのかと思った。


藍は窓の側にあった椅子に座ると、あたしにも座るように促した。


あたしは藍の横に行くと、地べたに座り込んで、窓の下の壁にもたれかかった。



なんてことない、気分だ。



「冷たくない?」


そう聞かれて、ちょっと悩んだけど首を横にふった。



「今はこっちのが気持ちいいから。」



笑ってそう言うと、藍は立ち上がってストーブのスイッチを入れた。



…そんなものまであるんだ。


ピアノの影に隠れて分からなかった。



こっちに戻ってくる藍の手には、毛布が。






< 128 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop