僕等がみた空の色
それから、あたしたちは中学生になった。
「相変わらず3人一緒で、音楽室に勝手に入ってピアノ弾いてた。汐は、それを聞いてるの。」
部活には入らず、まっすぐピアノを弾きに帰ってた。
夕日の眩しさに目を細めて、毎日。
「ピアノ教室には小さい子ばっかりだったから、あたしたちが帰るころには、もう自由に使い放題だったの。」
呆れながらおやつを出してくれるママ。
……今は、ピアノを弾いてない。
「そのころ、やっと気づいたんだ……―――アオが好き、って。」
初恋だった。
今まで気付かなかったのが信じられないくらい、そばにいた。
なくなることが、より一層怖くなる。