僕等がみた空の色
「あ、ねぇ汐。話したいことがあるんだけど……。」
約束したんだもん。
不安にさせたくないし…。
「分かった。昼休みだいじょうぶ?」
薄々分かっていたのか、何も言わずすぐに笑顔で承諾してくれた。
うん、と返事をしたら汐は自分の席に戻っていった。
なんか、緊張する。
てか、何をどう話せばいいんだろう。
そんなことを考えていると、予鈴が鳴って散らばっていたクラスメートも各々、席につきだした。
藍も戻ってきて、座る直前にあたしと目が合ってまた微笑んでくれた。