天使と吸血鬼
「剣ならここにある。」

私は自分の胸に剣を
当てて言うと、
悪魔は驚いた。

「嘘だろう?」

「さっき先生から、
奪っていたの。」

「お前!!!」

悪魔は私に呪文をかけたけど、
私には通じなかった。

「先生。父上ごめんね。
悪魔に騙されていたのね。

けど、
先生に抱かれた事だけは、
ずっと覚えていたよ。
ありがとうね。先生。」

悪魔はショックを受けたのか、
膝を付いていた。

「エリカ!!死ぬな!!」

「いいのよ。
私が死なないと、
悪魔は滅びないんだよ。

悪魔界を無くして、
天使界、妖精界、天上界、
そして人間界を守るには、
この方法しかない。」

「止めろ!!!
王様他にないのですか?」

天上界の王や皆は、
首を横にしか振らなかった。


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