天使と吸血鬼
「先生?しんどい?」

「いいや。」

俺は誤魔化して、
昼食を慌てて飲み込んで、
その場を去った。

職員室に戻っても、
エリカが飲んでいたジュースが、
凄く気になった。

もし。
エリカが吸血鬼であるとすれば、
腕に十字架の痕がある。
そして、父親から貰った、
剣でエリカを殺さないといけない、
過酷な運命がある。

それだけは避けたい・・・。

けど、自分の不安と戦いながら、
エリカを愛している自分に、
寂しくなっていた。

・先生サイド終わり・
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