Devil†Story
キ「ッ!!!」


ビシャッ!


鮮血が舞った。


キ「うぐっ…!」


切り裂いたのと同時に輝太とキシが入れ替わった様だ。


キシは顔を歪めながら膝を着いた。


ザッ…


俺は奴の前まで行く。


キシが顔を上げる。


キ「僕を…殺すの?お兄ちゃん」


ク「あぁ。殺す。初めに言ったろ?」


俺がそう答えると…


キ「ぷっ…アハハッ!」


奴は笑い始めた。


キ「アハ!アハハハッ!アハッ……。
そうだよね。殺すよね。本当に凄いお兄ちゃんだね。簡単に殺すって言うなんて。
さっきまでは人間だと思ってたけど…お兄ちゃんはそんな生温いもんじゃないね」


口を吊り上げて笑いながら奴は言った。


ク「生憎…人間なのは体だけなんでな」


キ「ふーん…。もしかして…お兄ちゃんの力はその残酷さだったのかな?
でも、僕は死なないよ?僕は死神だから何回でも転生する。
だから今、殺したって意味がないんだよ」


ク「ふん…。生まれ変わって俺の前に現れたら…そしたら、その度に殺してやるよ」


キ「そう…。ていうか、無駄に輝太が死ぬだけだけど、それでも良いんだ?」


キシの問いに俺は一瞬口をつぐんだが、少し間を置いて答える。


ク「……元々…輝太は殺すつもりだった。だから、構わない」


すると奴は少し目をでかくして…諦めたかの様に目を閉じて言った。


キ「なるほどね……。なんであの人がお兄ちゃんに来て貰いたいのか…分かったよ」


あの人…。


俺とロスを狙ってる組織のリーダー格の奴…。


答えないだろうが聞いとくか……。


ク「最期に聞く。あの人ってのは誰だ?」


スチャ…


剣を体に突き付けながら俺は聞いた。


だが、俺の思った通り奴は笑いながら「…さぁ?誰でしょう?」と答えた。


ク「…そうか」


俺は剣を振り上げた。


キ「僕は何度でも生まれ変わる。またお兄ちゃんに会うのを…楽しみにしてるよ」


ドスッ―――――


ザァァ………


俺が輝太の体を剣で貫いたのと同時に……辺りに桜の花びらが舞った。
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