Devil†Story
ズルッ…


ドサッ…


俺が輝太の体から剣を抜くと同時に奴が倒れた。


キ「ハァ……」


キシはまだ消えてなかった様で、苦しそうに息をしていた。


俺はそれを冷ややかに見る。


すると奴は震える手で右手を持ち上げた。


パチンッ


奴が指を鳴らすと辺りにあった俺の血が消えた。


キ「通り…魔に…ハァ…襲われ…た設…定なん…でしょ…?ハァ…だった…ら…協力して…あげるよ…ゲホッ…」


微かに口元を緩めたキシが言った。


ク「…なんでだ?」


キ「……さぁ…?輝太…のせいか…もね……」


奴は笑いながらそう言って目を瞑った。


辺りに立ち込めていた殺気が完全に消えた。


ク「………」


消えた…か。


俺はそれを確認し、剣を鞘に納めその場を立ち去ろうとした…その時だった。


「ク…ロム…お兄…ちゃん……」


ク「!」


後ろを振り向くと輝太はまだかろうじて生きていた。

俺はそのまま輝太の側に行ってしゃがんだ。
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