Devil†Story
そしてデジャブに従って謝り続けたら、また呆れながらだが許して貰えたとさ。
ク「本当に…」
麗「ゴメンて!別に変な話はしてへんよ?」
ク「やかましい。言っといて威張ってんじゃねーよ」
まだまだ怒りが収まらないクロムの肩にロスは手を乗せる。
ロ「まぁ、まぁ。落ち着けよクロム」
不機嫌なクロムをロスが宥める。その前からの様子を見ておろおろとしている姉さんは口を開いた。
澪「あら…またレイちゃん。クロムくんに迷惑をかけてるんじゃないかしら…」
心配そうに澪奈に稀琉は笑顔で答えた。
稀「大丈夫ですよ。いつもあんな感じですし」
澪「そうなの?」
稀「はい♪」
稀琉がそう答えると澪奈は安心したように「良かった」と呟いた。
稀「ほら〜麗弥にクロム!いつまでも遊んでないで!澪奈さんを案内するんでしょ!?」
頬を膨らませながら俺とクロムの間に入り両手を広げて俺らの距離を開ける稀琉。クロムは眉間にしわをよせていた。
ク「ハァ?俺は遊んでねぇよ!」
稀「いいから〜!刹那に話しあったんでしょ?それにロスも用事あるみたいだから早く早く〜!」
怒るクロムをそう探しながら稀琉はこちらに向かってウインクをした。クロムもめんどくさくなったのか溜め息をつきつつ刹那の方へ歩き出す。
麗「せっせやな!姉さんっ!こっち、こっち!」
このまま俺が言ったことは流れていきそうな雰囲気に稀琉ナイス!と思いつつ麗弥は顔をキラキラさせながら澪奈の手を引っ張って行った。
澪「わっ、レイちゃん。そんなに急がなくても…」
麗「えーから、えーから♪」
澪「もう…」
麗弥は嬉しそうに澪奈の手を引っ張って部屋から出ていった。
稀「あ…行っちゃった」
刹「アレ?稀琉は行かないの?」
稀「うん。最初は行こうかなって思ってたけど…折角姉弟で会ってるんだもん。水入らずで楽しませてあげたいから」
稀琉は微笑みつつ「また会えてよっぽど嬉しかったんだね」と扉の方を見ながらそう言った。
ロ「てか麗弥達仲良いんだな」
稀「うん。そうだよ。麗弥はお姉さんの為に頑張ってるようなものだからね。……羨ましいな……」
稀琉は少し寂しそうにそう言った。
ロ「?」
刹「………」
ロスがきょとんとしている時、刹那は少し眉を潜めた。少し重たくなった…そんな空気の中クロムはいつものように口を開いた。
ク「つーかそれより刹那。報告書なんだが」
ロ「あーそうだった。さっさと片してクローん所行ってやってくれよ〜」
ロスはクローのことを思い出しクロムを急かした。
ク「ちょっと待ってろ。ここなんだが書き方はいつも通りでいいのか?…やり方が雑になったから」
"雑になった"の言葉の意味を理解し、一瞬刹那の表情は強張ったがすぐにいつもと同じように答えたのであった。
刹「あぁ…そこはいつもと同じように書いてくれれば良いよ」
ク「分かった。出来たら出す」
刹「うん。よろしくね」
ロ「早く〜」
ク「やかましい。行くっつってんだろ」
クロムとロスは部屋を出ていった。
パタン
部屋には稀琉と刹那だけ。刹那がチラリと稀琉を見るとさっきから何かを考えているようだ。彼が何を考えているのかを刹那は理解していた。
刹「…稀琉」
稀「何?」
ハッとしたようにこちらを見て慌てて笑顔を作る稀琉に心配そうに問い掛ける。
刹「……大丈夫?」
稀「!」
ズキンと胸が痛んだ。ギュウと胸の所を掴み、一瞬悲しそうにしていた稀琉だったが…
稀「……うん!大丈夫!」
そう言ってすぐいつもの笑顔に戻った。
刹「…そう。なら良いけど」
そんな稀琉にそれ以外深くは聞かずに刹那もニコッと笑った。
ク「本当に…」
麗「ゴメンて!別に変な話はしてへんよ?」
ク「やかましい。言っといて威張ってんじゃねーよ」
まだまだ怒りが収まらないクロムの肩にロスは手を乗せる。
ロ「まぁ、まぁ。落ち着けよクロム」
不機嫌なクロムをロスが宥める。その前からの様子を見ておろおろとしている姉さんは口を開いた。
澪「あら…またレイちゃん。クロムくんに迷惑をかけてるんじゃないかしら…」
心配そうに澪奈に稀琉は笑顔で答えた。
稀「大丈夫ですよ。いつもあんな感じですし」
澪「そうなの?」
稀「はい♪」
稀琉がそう答えると澪奈は安心したように「良かった」と呟いた。
稀「ほら〜麗弥にクロム!いつまでも遊んでないで!澪奈さんを案内するんでしょ!?」
頬を膨らませながら俺とクロムの間に入り両手を広げて俺らの距離を開ける稀琉。クロムは眉間にしわをよせていた。
ク「ハァ?俺は遊んでねぇよ!」
稀「いいから〜!刹那に話しあったんでしょ?それにロスも用事あるみたいだから早く早く〜!」
怒るクロムをそう探しながら稀琉はこちらに向かってウインクをした。クロムもめんどくさくなったのか溜め息をつきつつ刹那の方へ歩き出す。
麗「せっせやな!姉さんっ!こっち、こっち!」
このまま俺が言ったことは流れていきそうな雰囲気に稀琉ナイス!と思いつつ麗弥は顔をキラキラさせながら澪奈の手を引っ張って行った。
澪「わっ、レイちゃん。そんなに急がなくても…」
麗「えーから、えーから♪」
澪「もう…」
麗弥は嬉しそうに澪奈の手を引っ張って部屋から出ていった。
稀「あ…行っちゃった」
刹「アレ?稀琉は行かないの?」
稀「うん。最初は行こうかなって思ってたけど…折角姉弟で会ってるんだもん。水入らずで楽しませてあげたいから」
稀琉は微笑みつつ「また会えてよっぽど嬉しかったんだね」と扉の方を見ながらそう言った。
ロ「てか麗弥達仲良いんだな」
稀「うん。そうだよ。麗弥はお姉さんの為に頑張ってるようなものだからね。……羨ましいな……」
稀琉は少し寂しそうにそう言った。
ロ「?」
刹「………」
ロスがきょとんとしている時、刹那は少し眉を潜めた。少し重たくなった…そんな空気の中クロムはいつものように口を開いた。
ク「つーかそれより刹那。報告書なんだが」
ロ「あーそうだった。さっさと片してクローん所行ってやってくれよ〜」
ロスはクローのことを思い出しクロムを急かした。
ク「ちょっと待ってろ。ここなんだが書き方はいつも通りでいいのか?…やり方が雑になったから」
"雑になった"の言葉の意味を理解し、一瞬刹那の表情は強張ったがすぐにいつもと同じように答えたのであった。
刹「あぁ…そこはいつもと同じように書いてくれれば良いよ」
ク「分かった。出来たら出す」
刹「うん。よろしくね」
ロ「早く〜」
ク「やかましい。行くっつってんだろ」
クロムとロスは部屋を出ていった。
パタン
部屋には稀琉と刹那だけ。刹那がチラリと稀琉を見るとさっきから何かを考えているようだ。彼が何を考えているのかを刹那は理解していた。
刹「…稀琉」
稀「何?」
ハッとしたようにこちらを見て慌てて笑顔を作る稀琉に心配そうに問い掛ける。
刹「……大丈夫?」
稀「!」
ズキンと胸が痛んだ。ギュウと胸の所を掴み、一瞬悲しそうにしていた稀琉だったが…
稀「……うん!大丈夫!」
そう言ってすぐいつもの笑顔に戻った。
刹「…そう。なら良いけど」
そんな稀琉にそれ以外深くは聞かずに刹那もニコッと笑った。