Devil†Story
あっ…アカン…。
こら本気で怒っとる…。
「ク…クロムさん…?」
「ふざけんじゃねぇぞ」
「へっ…?」
ドスの効いた声に思わず身が縮こまる。そのままクロムを見ているとバッと顔をあげた。
その表情は思ったようにかなり怒っていた。
「ざけんな!!てめぇがよえーのは、てめぇのせいだろ!!それなのに稀琉を傷付ける道具にされた…だぁ?寝ぼけんのも大概にしろよクソ野郎!!!」
「ちょっ…」
ガシッとクロムは麗弥の胸ぐらを掴んだ。
「前に言っただろうが!!稀琉がうじうじしてんのにてめぇまですんじゃねぇって!!こうなったのは、てめぇのせいなだけだろ!!!仮に俺んとこに来たらそんな奴らぶっ殺してた!!!だが!てめぇがまた女がいるとヘラヘラして油断して勝手にやられたんだろうが!!!!道具にされた?ちげーよ!!てめぇがよえーだけだ!!てめぇがやられただけだ!!よく考えろ!!」
グイっと顔を近づけられる。
アカン…!めっちゃおっかない…!!
「違うのかよ!?つーかあいつもあいつだ!!こいつが勝手にやられて逃げ出すなんてな!!だがな覚えとけ!俺らの仕事はいつ誰が死んでもおかしくねぇ仕事だ!!恨みを買ってやり返されることだってある!!そういう仕事だ!!!やられんのは個人の問題であって他の誰のせいでもねぇ!!たまたま今回はあいつの兄貴が仕向けた刺客が襲って来ただけであっていつだって殺られる可能性はあんだよ!!」
「!」
クロムの言葉にハッとなる。
そうや…。
俺らがしてることは…他人の命を奪う仕事…。全てが全てそうとは言わないが…でもそういう仕事だ。その中恨みを買わないとは絶対に言えないし暗殺だってされる可能性がある。
クロムが言うことも…当たり前のことなんや…。
クロムを見てみるとクロムはまだ怒りを抑えられないのか歯ぎしりをして睨み付けている。アカン…やっぱおっかない…。
「んなことでうじうじすんな!!めんどくせぇ!!そうなりたくないなら…強くなれ!!殺られねぇように!!!それしかねぇーんだよ!分かったか!!!!!」
キッと更に睨み付けるクロム。
その言葉は全て乱暴ではあるが…遠回しに「お前のせいじゃない」と言っているようだった。
「わっ!」
胸ぐらを掴んでいた手を急に離したので、麗弥は驚いた。
「んなこと考える余裕があんなら…。ちったぁ、強くなれ。…心身共にな」
「!!」
バッとクロムを見るとまた壁に寄りかかって腕を組んでいた。その深紅の瞳が麗弥を捉える。その中にあるものはよくは分からない。
人が一番心が写る場所…目。それをこんなに隠せるのはクロムとロス位だろう。
それでも…凄く怒ってたのは分かる。イライラさせちゃったな…。
「ん…ゴメン」
「……」
「……ぷっ」
「……」
クロムが黙っていると麗弥は笑い出した。
「アハハ……クスクス…」
「……何笑ってんだよ」
「いやなんでも……アハハ」
それでも笑いが止まらない。ほーんま何をしてるんやろうなぁ…俺。クロムにここまで言われな分からないなんて……。あー馬鹿みたいや。2ヶ月前のあの時から全然変わってないみたいやん。麗弥がいつまでも笑ってるのでクロムはため息をついた。
「……キモイ」
「ちょっ!?ひどない!?」
「つーか怒鳴られて笑ってんなんて……てめぇマゾだったんだな」
クロムの言葉に麗弥が反撃する。
「ちゃうよ!?断じてちゃうよ!?」
「じゃあ、脳ミソ腐ってんだな。…つーことは今のは意味なかったってことだ。時間の無駄だった」
「腐ってあらへんよ!分かってるって!!……俺強くなるよ。誰にも…心配かけないくらい」
そう言ってニコリと笑う麗弥。
その表情はいつもと同じくらい砕けていた笑顔だった。
「……勝手にしろ。俺はてめぇが死んだって別にどーだって良いんだからな」
「まーたそんな意地悪なこと言うて~。でも…おーきに」
またニヘラと笑う麗弥。
その麗弥の様子にまたため息をついて「…二度と俺に同じ説明させんじゃねぇぞ」と言って足を蹴った。
…それも折れている左足を。
「ったぁぁぁ!!!ちょっ!!やめてーや!痛いんやから!!」
「そういうとこから鍛えろ」
「それは強さと関係あらへんって!」
そういう麗弥に暫くクロムは黙って考えていたがその内ボソリと恐ろしいことを呟いた。
「……じゃあ肩だな」
「だからやめてって!!!」
大声で麗弥は当たり前のことをクロムに言ったのであった。
そして攻撃をやめてもらった麗弥は気になっていたことをクロムに話した。
「1つだけ気になることがあるねん」
「なんだ」
「ほらさっき人形使いのミシェルちゃんが居るって言うたやん?」
「敵にちゃん付けたぁ本当にカスだな」
「そこは別にいいやん!……じゃなくて!まぁソルトって子にやられたのは…心配ないんやけどさ。まだあの子は俺の人形を持ってる訳やん?そしたら俺もしかしたら…また何かされんやないかなぁって」
それはそうだった。その人形を持っていればただ足を折り曲げるだけで足が折れる。
まだその人形を持っているミシェルにとって麗弥の命は手中にあるということだ。
「もし…やけど。操られたりもするやないかなーって…そしたらいつでも俺はカフェの中で誰かを襲うことも…考えられるんかなって」
「なるほどな。俺んとこに来たら殺してやるよ」
「ほんま言葉をオブラートで包んでーや!…まっクロムやロスはともかく…刹那や稀琉まで襲うことになると…嫌やなぁって思ってさ」
「クロムはクロムで、絶対に殺されるから襲いたくあらへんけど…」
その声は段々と小さくなっていく。不安なのであろう。そんな麗弥にクロムはめんどくさそうに答えた。
「てめぇの体だろうが。てめぇの手足折ってでも…自分で止めて見せろ」
「またそんな言うて~…」
「……まぁ頭の片隅には入れておいてやる。それでもてめぇが操られてやがったら……半殺しにして止めてやるよ」
ニヤリと笑うクロムの顔の怖いこと怖いこと…。
「そうなりたくなかったら…。てめぇでなんとかしろ」
…要するに気を強く持てってこと?クロムは先程もいった通り口は乱暴でオブラートになんか包めない。だからこそポジティブに捉えていく必要がある。
でも口下手なクロムの1つ1つの言葉に耳を傾けその真意を捉えなければいけない。…一言足りない上に乱暴だが…言っていることは納得できるものが多いからだ。
「…うん。分かってる。あの人形をどうにかするまで…自分で意地でも何とかするよ」
その麗弥の言葉にクロムはまためんどくさそうに「勝手にしろ」と言った。
ほんま素直やないんやから。
でも……
「…おおきになぁクロム」
そうお礼を言った。
「……別にお前の為じゃない。イラついただけだ」
「アハハ。……稀琉大丈夫かなぁ…」
「知るか。あんな泣き虫。だが…ロスと刹那がなんとかしてくれるだろ」
目を瞑りながら答えるクロム。
稀琉……。
俺つよなるから。せやからそんな気にせんといてな?大丈夫やから。麗弥はぎゅっと拳を握り締めながらここにいない親友のことを思った。
こら本気で怒っとる…。
「ク…クロムさん…?」
「ふざけんじゃねぇぞ」
「へっ…?」
ドスの効いた声に思わず身が縮こまる。そのままクロムを見ているとバッと顔をあげた。
その表情は思ったようにかなり怒っていた。
「ざけんな!!てめぇがよえーのは、てめぇのせいだろ!!それなのに稀琉を傷付ける道具にされた…だぁ?寝ぼけんのも大概にしろよクソ野郎!!!」
「ちょっ…」
ガシッとクロムは麗弥の胸ぐらを掴んだ。
「前に言っただろうが!!稀琉がうじうじしてんのにてめぇまですんじゃねぇって!!こうなったのは、てめぇのせいなだけだろ!!!仮に俺んとこに来たらそんな奴らぶっ殺してた!!!だが!てめぇがまた女がいるとヘラヘラして油断して勝手にやられたんだろうが!!!!道具にされた?ちげーよ!!てめぇがよえーだけだ!!てめぇがやられただけだ!!よく考えろ!!」
グイっと顔を近づけられる。
アカン…!めっちゃおっかない…!!
「違うのかよ!?つーかあいつもあいつだ!!こいつが勝手にやられて逃げ出すなんてな!!だがな覚えとけ!俺らの仕事はいつ誰が死んでもおかしくねぇ仕事だ!!恨みを買ってやり返されることだってある!!そういう仕事だ!!!やられんのは個人の問題であって他の誰のせいでもねぇ!!たまたま今回はあいつの兄貴が仕向けた刺客が襲って来ただけであっていつだって殺られる可能性はあんだよ!!」
「!」
クロムの言葉にハッとなる。
そうや…。
俺らがしてることは…他人の命を奪う仕事…。全てが全てそうとは言わないが…でもそういう仕事だ。その中恨みを買わないとは絶対に言えないし暗殺だってされる可能性がある。
クロムが言うことも…当たり前のことなんや…。
クロムを見てみるとクロムはまだ怒りを抑えられないのか歯ぎしりをして睨み付けている。アカン…やっぱおっかない…。
「んなことでうじうじすんな!!めんどくせぇ!!そうなりたくないなら…強くなれ!!殺られねぇように!!!それしかねぇーんだよ!分かったか!!!!!」
キッと更に睨み付けるクロム。
その言葉は全て乱暴ではあるが…遠回しに「お前のせいじゃない」と言っているようだった。
「わっ!」
胸ぐらを掴んでいた手を急に離したので、麗弥は驚いた。
「んなこと考える余裕があんなら…。ちったぁ、強くなれ。…心身共にな」
「!!」
バッとクロムを見るとまた壁に寄りかかって腕を組んでいた。その深紅の瞳が麗弥を捉える。その中にあるものはよくは分からない。
人が一番心が写る場所…目。それをこんなに隠せるのはクロムとロス位だろう。
それでも…凄く怒ってたのは分かる。イライラさせちゃったな…。
「ん…ゴメン」
「……」
「……ぷっ」
「……」
クロムが黙っていると麗弥は笑い出した。
「アハハ……クスクス…」
「……何笑ってんだよ」
「いやなんでも……アハハ」
それでも笑いが止まらない。ほーんま何をしてるんやろうなぁ…俺。クロムにここまで言われな分からないなんて……。あー馬鹿みたいや。2ヶ月前のあの時から全然変わってないみたいやん。麗弥がいつまでも笑ってるのでクロムはため息をついた。
「……キモイ」
「ちょっ!?ひどない!?」
「つーか怒鳴られて笑ってんなんて……てめぇマゾだったんだな」
クロムの言葉に麗弥が反撃する。
「ちゃうよ!?断じてちゃうよ!?」
「じゃあ、脳ミソ腐ってんだな。…つーことは今のは意味なかったってことだ。時間の無駄だった」
「腐ってあらへんよ!分かってるって!!……俺強くなるよ。誰にも…心配かけないくらい」
そう言ってニコリと笑う麗弥。
その表情はいつもと同じくらい砕けていた笑顔だった。
「……勝手にしろ。俺はてめぇが死んだって別にどーだって良いんだからな」
「まーたそんな意地悪なこと言うて~。でも…おーきに」
またニヘラと笑う麗弥。
その麗弥の様子にまたため息をついて「…二度と俺に同じ説明させんじゃねぇぞ」と言って足を蹴った。
…それも折れている左足を。
「ったぁぁぁ!!!ちょっ!!やめてーや!痛いんやから!!」
「そういうとこから鍛えろ」
「それは強さと関係あらへんって!」
そういう麗弥に暫くクロムは黙って考えていたがその内ボソリと恐ろしいことを呟いた。
「……じゃあ肩だな」
「だからやめてって!!!」
大声で麗弥は当たり前のことをクロムに言ったのであった。
そして攻撃をやめてもらった麗弥は気になっていたことをクロムに話した。
「1つだけ気になることがあるねん」
「なんだ」
「ほらさっき人形使いのミシェルちゃんが居るって言うたやん?」
「敵にちゃん付けたぁ本当にカスだな」
「そこは別にいいやん!……じゃなくて!まぁソルトって子にやられたのは…心配ないんやけどさ。まだあの子は俺の人形を持ってる訳やん?そしたら俺もしかしたら…また何かされんやないかなぁって」
それはそうだった。その人形を持っていればただ足を折り曲げるだけで足が折れる。
まだその人形を持っているミシェルにとって麗弥の命は手中にあるということだ。
「もし…やけど。操られたりもするやないかなーって…そしたらいつでも俺はカフェの中で誰かを襲うことも…考えられるんかなって」
「なるほどな。俺んとこに来たら殺してやるよ」
「ほんま言葉をオブラートで包んでーや!…まっクロムやロスはともかく…刹那や稀琉まで襲うことになると…嫌やなぁって思ってさ」
「クロムはクロムで、絶対に殺されるから襲いたくあらへんけど…」
その声は段々と小さくなっていく。不安なのであろう。そんな麗弥にクロムはめんどくさそうに答えた。
「てめぇの体だろうが。てめぇの手足折ってでも…自分で止めて見せろ」
「またそんな言うて~…」
「……まぁ頭の片隅には入れておいてやる。それでもてめぇが操られてやがったら……半殺しにして止めてやるよ」
ニヤリと笑うクロムの顔の怖いこと怖いこと…。
「そうなりたくなかったら…。てめぇでなんとかしろ」
…要するに気を強く持てってこと?クロムは先程もいった通り口は乱暴でオブラートになんか包めない。だからこそポジティブに捉えていく必要がある。
でも口下手なクロムの1つ1つの言葉に耳を傾けその真意を捉えなければいけない。…一言足りない上に乱暴だが…言っていることは納得できるものが多いからだ。
「…うん。分かってる。あの人形をどうにかするまで…自分で意地でも何とかするよ」
その麗弥の言葉にクロムはまためんどくさそうに「勝手にしろ」と言った。
ほんま素直やないんやから。
でも……
「…おおきになぁクロム」
そうお礼を言った。
「……別にお前の為じゃない。イラついただけだ」
「アハハ。……稀琉大丈夫かなぁ…」
「知るか。あんな泣き虫。だが…ロスと刹那がなんとかしてくれるだろ」
目を瞑りながら答えるクロム。
稀琉……。
俺つよなるから。せやからそんな気にせんといてな?大丈夫やから。麗弥はぎゅっと拳を握り締めながらここにいない親友のことを思った。