Devil†Story
真夜中2時過ぎ…。


麗弥はなんだか息苦しくて目を覚ました。


(なん…やろ。とっくに熱は引いてる筈やのに…)


なんだか体も重い。


起き上がるのにも、息苦しくて辛い。


その時だった。


ーーこんばんはぁ、おにーさん♪


「つっ!?」


耳元で声が聞こえた。


そう…あの人形使いのミシェルの声だ。


体は縛り付けられたように動かず、声も出ない。


ーー身体…動かないでショ?ごめんねー。苦しいと思うけど、押さえ付けさせて貰ってるからぁ♪


「…!」


やっと胸の息苦しさの正体が分かった。


ミシェルが人形越しに押さえ付けていたからだ。


ーーうんうん…傷も肉のところは治ってきたね。骨はまだみたいだけど…ちょっと来てもらうよー?★


グンッと身体が勝手に動いた。


「なっ…!?」


それと同時に胸の息苦しさは消え、声も出るようにはなったが身体は全く言うことを聞かない。


ーーそーのー前ーにー…あの、グレージュの髪のおにーさんを…眼帯のおにーさん使って壊しちゃおっかなぁー♪


「!!」


グレージュの髪のおにーさん…刹那だ。


「やめろ!!連れてきたいんなら、俺だけ連れて行けばえーやろ!?」


扉の方に行く身体を少しでも止めるために力を込めながら麗弥は叫んだ。


ーーなーに怒ってんのぉ?おにーさんを、闇に引きずり込んだあのおにーさんなんて…どぉでもいいでショー?★


楽しそうに言うミシェルに言い返す。


「ちゃうわ!俺が自分で選んだんや!」


ーーウフフ…。そーなんだ。でーもー…楽しいからやめてあげない♪


抵抗虚しくベッドから、出て歩き出す身体。


左足は骨折が治ってないので激痛が走る。


「つっ…!!」


ーー痛いよねー?ごめんねー。でもぉ…すぐミシェルのお人形なるからぁ…安心してー?


(アカン…!はよぅ、クロム達に気付いて貰わんと…!)


大声を出そうとした時だった。


「むぐっ!?」


口を何かで押さえつけられた。


ーーダメだよぉ、おにーさん。大声出しちゃー。そしたら肌に悪いし、眠いのにミシェルが夜更かしした意味がなくなるでしょー?だから、黙ってミシェルの言うこと聞いてね?♪


「むぐ…!!」


本当に髪の毛一本でこんなに苦しむはめになるなんて、思わへんかった…!


誰か…!気付いてくれ…!!


足の激痛に耐えながら麗弥はそう願うしかなかった。





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