Devil†Story
「どけよ稀琉。…殺すぞ」
「っ…」
その間に、琉稀が玲姫がある合図をとり、それを見た玲姫は持っていた弓矢を素早く構えてクロムに向かって撃った。
「!」
クロムの肩に向かって飛んでくる弓矢がクロムの肩に刺さりそうになった時だった。
その行為を見ていたロスがさっとクロムに近付き弓矢を手で掴んで止めた。
「セーフセーフーー」
ロスがそう言ったのと同時に今度は琉稀が薔薇を操って2人を薙ぎ払う。
「ちっ…」
クロムがそれを受け止める…が。今までよりも大きな薔薇に後ろへ押されてしまった。
「おっとぉ?」
その蔓がロスの体にも触れクロムとロスは後ろに弾き飛ばされ稀琉達と少し距離が空いてしまった。
「恐ろしい子だ。もう少しで殺されるところだったよ。でも…よくやったね、キル。…いい子だ」
自身の行動に迷いがあった稀琉を責めるように琉稀は、稀琉の肩に手を触れた。
ビクリと肩を震わせる稀琉を放って起きながら、琉稀は2人の方へ向き直った。
「本当に殺されるかと思ったよ。触らぬ神に祟りなし。もうそれには触らないよ」
「怖い怖い」とクロムの首を指差した。
「……」
そんな琉稀に対してクロムは眉間にしわを寄せながら睨み付けた。 クロムの怒りを抑えるように、ロスはポンとクロムの背中に触れながら口を開いた。
「で?次は何をしてくんのかな?」
「次ねぇ…次は……一旦休憩かな」
「…休憩だぁ?」
相変わらず琉稀を睨み付けながらクロムは聞き返した。
「そっ。最後の仕上げの前に…ね」
そう言うか否か琉稀は今までとは違う青い薔薇を操り、赤い薔薇を傷つけるかのように締め付け始めた。
「!」
互いの薔薇から互いの血のような液体が流れ出した。互いの体液が混ざりあい紫の液体が出来上がるととても強い薔薇の匂いがした。
「! 嗅ぐなクロム!毒だ!」
ロスが鼻と口をふさいだ。振りかもしれないが、ロスが鼻と口を押さえるくらいだから本当に強い毒なのだろうと判断しクロムも袖で鼻と口を覆った。
「よく気付いたね。そうだよ。神経に作用する毒さ。少し足止めができれば充分だからね」
琉稀がそう言って後ろに下がると後ろに黒い派手な装飾がされた扉が出てきてドアが開いた。
「!待て…」
走り出そうとしたクロムだったが、紫の液体から紫色の霧が出来上がっている。気体になったのだろう。
多少の毒が大丈夫だとはいえ稀琉が見ている前で平然とそこを歩くわけにも、どの様な作用がわからない得たいの知れない毒の中にわざわざ突っ込むことも出来なかった為クロムは立ち止まった。
「クスクス…。稀琉のお友達さん。…いやただの同業者さんかな?もし君たちがこの先の闇を知りキル達を取り戻したいのなら…町外れの屋敷に…俺達の家に来るといいよ。歓迎するよ」
「おいでキル」
そう言って玲姫と2人で扉の奥へ行く琉稀。
稀琉は少しの間固まっていたが、やがて苦しそうな表情で2人を見て「ごめんね…」と呟いて扉の方へ歩み寄った。
…ムカつく。
クロムはギリッと歯軋りをした。
その表情、その態度…全てが苛つく。
なんでだ…?
俺は何にそんなに腹が立ってるんだ?わからねぇが…ただムカつく。そんな態度とってんじゃねぇよ。なんだよそのザマは。見ているだけで……殺したくなる。
「稀琉!!!」
ビクッ
クロムの声に立ち止まり僅かに後ろを見る。
「テメェ戻ってきたら殺してやるから覚悟しとけよ」
「!」
その言葉にまた少し後ろを振り返る。その言葉の本当の意味が稀琉には理解できたからだ。
「………」
稀琉は少しだけ頬を緩ませながら扉の先へ消えていった。その瞬間紫の霧が晴れて扉も消えていた。
「…ふざけやがって」
チッと舌打ちをしながら言うクロムをロスは少し黙っていたが「どーすんの?」と聞いた。
「…一旦戻るぞ。刹那に報告して…大まかなあいつの家の場所を聞いて追う。そこに眼帯の馬鹿もさっきの馬鹿も居るだろうからな」
オーラで怒っていることが分かるほど怒っているクロムは剣を納め深くフードをかぶり直しながら歩き出した。その後ろをロスが続く。
「…マジでぶっ飛ばしてやる」
ボソリとフードの闇の奥で言ったクロムの目は紅黒く光っていた。
「っ…」
その間に、琉稀が玲姫がある合図をとり、それを見た玲姫は持っていた弓矢を素早く構えてクロムに向かって撃った。
「!」
クロムの肩に向かって飛んでくる弓矢がクロムの肩に刺さりそうになった時だった。
その行為を見ていたロスがさっとクロムに近付き弓矢を手で掴んで止めた。
「セーフセーフーー」
ロスがそう言ったのと同時に今度は琉稀が薔薇を操って2人を薙ぎ払う。
「ちっ…」
クロムがそれを受け止める…が。今までよりも大きな薔薇に後ろへ押されてしまった。
「おっとぉ?」
その蔓がロスの体にも触れクロムとロスは後ろに弾き飛ばされ稀琉達と少し距離が空いてしまった。
「恐ろしい子だ。もう少しで殺されるところだったよ。でも…よくやったね、キル。…いい子だ」
自身の行動に迷いがあった稀琉を責めるように琉稀は、稀琉の肩に手を触れた。
ビクリと肩を震わせる稀琉を放って起きながら、琉稀は2人の方へ向き直った。
「本当に殺されるかと思ったよ。触らぬ神に祟りなし。もうそれには触らないよ」
「怖い怖い」とクロムの首を指差した。
「……」
そんな琉稀に対してクロムは眉間にしわを寄せながら睨み付けた。 クロムの怒りを抑えるように、ロスはポンとクロムの背中に触れながら口を開いた。
「で?次は何をしてくんのかな?」
「次ねぇ…次は……一旦休憩かな」
「…休憩だぁ?」
相変わらず琉稀を睨み付けながらクロムは聞き返した。
「そっ。最後の仕上げの前に…ね」
そう言うか否か琉稀は今までとは違う青い薔薇を操り、赤い薔薇を傷つけるかのように締め付け始めた。
「!」
互いの薔薇から互いの血のような液体が流れ出した。互いの体液が混ざりあい紫の液体が出来上がるととても強い薔薇の匂いがした。
「! 嗅ぐなクロム!毒だ!」
ロスが鼻と口をふさいだ。振りかもしれないが、ロスが鼻と口を押さえるくらいだから本当に強い毒なのだろうと判断しクロムも袖で鼻と口を覆った。
「よく気付いたね。そうだよ。神経に作用する毒さ。少し足止めができれば充分だからね」
琉稀がそう言って後ろに下がると後ろに黒い派手な装飾がされた扉が出てきてドアが開いた。
「!待て…」
走り出そうとしたクロムだったが、紫の液体から紫色の霧が出来上がっている。気体になったのだろう。
多少の毒が大丈夫だとはいえ稀琉が見ている前で平然とそこを歩くわけにも、どの様な作用がわからない得たいの知れない毒の中にわざわざ突っ込むことも出来なかった為クロムは立ち止まった。
「クスクス…。稀琉のお友達さん。…いやただの同業者さんかな?もし君たちがこの先の闇を知りキル達を取り戻したいのなら…町外れの屋敷に…俺達の家に来るといいよ。歓迎するよ」
「おいでキル」
そう言って玲姫と2人で扉の奥へ行く琉稀。
稀琉は少しの間固まっていたが、やがて苦しそうな表情で2人を見て「ごめんね…」と呟いて扉の方へ歩み寄った。
…ムカつく。
クロムはギリッと歯軋りをした。
その表情、その態度…全てが苛つく。
なんでだ…?
俺は何にそんなに腹が立ってるんだ?わからねぇが…ただムカつく。そんな態度とってんじゃねぇよ。なんだよそのザマは。見ているだけで……殺したくなる。
「稀琉!!!」
ビクッ
クロムの声に立ち止まり僅かに後ろを見る。
「テメェ戻ってきたら殺してやるから覚悟しとけよ」
「!」
その言葉にまた少し後ろを振り返る。その言葉の本当の意味が稀琉には理解できたからだ。
「………」
稀琉は少しだけ頬を緩ませながら扉の先へ消えていった。その瞬間紫の霧が晴れて扉も消えていた。
「…ふざけやがって」
チッと舌打ちをしながら言うクロムをロスは少し黙っていたが「どーすんの?」と聞いた。
「…一旦戻るぞ。刹那に報告して…大まかなあいつの家の場所を聞いて追う。そこに眼帯の馬鹿もさっきの馬鹿も居るだろうからな」
オーラで怒っていることが分かるほど怒っているクロムは剣を納め深くフードをかぶり直しながら歩き出した。その後ろをロスが続く。
「…マジでぶっ飛ばしてやる」
ボソリとフードの闇の奥で言ったクロムの目は紅黒く光っていた。