Devil†Story
コポッ……
蒼く暗い世界のなかにオレは居た。
あぁ……やっぱりここに来てしまったんだ…。
水の中に居るような空間の中、下へ下へ落ちていくオレは直感的に思った。
上の方は青空のような綺麗な青色の世界。
しかし、下はどんどん暗くなり、その濃い青色の世界へ落下していく。
まるで、深海へ沈んでいくような感覚。
その世界ではオレは独りぼっち。
クロムもロスも刹那も麗弥も……兄さんもいない。
憎んでいたとしても…誰も居ないよりも誰かが居ないと辛いオレにはキツイ世界。
でも……もしかしたらこれは未来のオレの姿なのかもしれない。
誰とも接することのない世界で、暗闇に落ちていく……。
分かっているつもりだ。
もし、死後の世界があったとしたら、こんなオレを神様が許すわけがないのは。
両親を殺め、実の兄をぼろぼろになるまで切り刻んだ挙げ句に人殺しをしているオレを……誰が許せるのだろう。
だから、きっとオレには罰が与えられるだろう。
独りぼっちが何よりも嫌いなオレに神様は孤独を与え続けるだろう。
……まぁ、仮にも鬼なのだから…天国に行けるわけがないのは分かってるけど…。
でも………。
目を開けると紺色の世界が広がる。
目の前から水泡がコポコポと上に上がっていく。
それなのに息苦しさは全く感じない。
明るい世界に上がっていく水泡。
……いいなぁ。
確か水泡は…人魚姫が好きな人と結ばれなくて声も出ない状況の中、お姉さん達が髪を犠牲に解く魔法を教えて……でも、それは好きな人を殺さなくてはならない条件付きで…それが出来なくて自分を犠牲してできた物だったよね。
悲しい話。けどオレでもきっとそうしたろうな…。他人を傷付けてまで…生きたいと思わないもの。
……ただしそれは昔のオレならの話。だって今のオレは……血にまみれ、それを生業として生きてるのだから。
目の前からどんどん上がっていく水泡を見つめる。光に反射してキラキラと輝いて…登っていく。上に広がる空のような風景と同化するとまるで夜空に浮かぶ星のような儚くも美しさを感じられた。
……綺麗だな。
人魚姫は、誰も傷付けないで水泡になった。
一見は悲しい話だけど…でも、水泡ならその広い海の中にいられる。
独りぼっちだけど、独りぼっちじゃない。
羨ましいな……。
もちろん、綺麗な人魚姫とオレは比べることが出来ないのは分かるけど……でも、次にもし生まれてくるときは……そういった綺麗なものになりたいなぁ…。
上に上がっていく水泡に手を伸ばしたときだった。
ーー1人ジャナイデスヨ。
!
下から聞こえたその声に反応する。
ーー貴方ハ1人ジャナイ。
誰……?
辺りを見渡すが誰もいない。この世界に来たときは…1人でゆっくり落ちていくだけだったはず。
なのに…この声は……?
オレの声に答えるようにその声はまた響いた。
ーーソンナコトナイ。貴方ハ…水泡ナンカニナルベキジャナイ。
どうして……?だって、オレは…。
ーー貴方ハ…
そこまでその声が言ったときだった。
ーー……る
!!
また別な声がした。
それは上から聞こえてくる。
ーー稀……琉
! この声は……クロム?
オレの名前を呼ぶのは紛れもなくクロムの声だった。
それと同時に上から誰かの手が伸びてきた。
ーー行ッテ下サイ。…貴方ガ望ム世界ヘ。
差しのべられた手を取ろうか悩んでいると後ろからそう囁かれた。
後ろを振り返るがやっぱり誰もいない。
先程まで感じていた気配も消えた。
…………
オレは恐る恐るその手を取った。
その瞬間、辺りが眩い青い光で満ち溢れた……。
ーー
蒼く暗い世界のなかにオレは居た。
あぁ……やっぱりここに来てしまったんだ…。
水の中に居るような空間の中、下へ下へ落ちていくオレは直感的に思った。
上の方は青空のような綺麗な青色の世界。
しかし、下はどんどん暗くなり、その濃い青色の世界へ落下していく。
まるで、深海へ沈んでいくような感覚。
その世界ではオレは独りぼっち。
クロムもロスも刹那も麗弥も……兄さんもいない。
憎んでいたとしても…誰も居ないよりも誰かが居ないと辛いオレにはキツイ世界。
でも……もしかしたらこれは未来のオレの姿なのかもしれない。
誰とも接することのない世界で、暗闇に落ちていく……。
分かっているつもりだ。
もし、死後の世界があったとしたら、こんなオレを神様が許すわけがないのは。
両親を殺め、実の兄をぼろぼろになるまで切り刻んだ挙げ句に人殺しをしているオレを……誰が許せるのだろう。
だから、きっとオレには罰が与えられるだろう。
独りぼっちが何よりも嫌いなオレに神様は孤独を与え続けるだろう。
……まぁ、仮にも鬼なのだから…天国に行けるわけがないのは分かってるけど…。
でも………。
目を開けると紺色の世界が広がる。
目の前から水泡がコポコポと上に上がっていく。
それなのに息苦しさは全く感じない。
明るい世界に上がっていく水泡。
……いいなぁ。
確か水泡は…人魚姫が好きな人と結ばれなくて声も出ない状況の中、お姉さん達が髪を犠牲に解く魔法を教えて……でも、それは好きな人を殺さなくてはならない条件付きで…それが出来なくて自分を犠牲してできた物だったよね。
悲しい話。けどオレでもきっとそうしたろうな…。他人を傷付けてまで…生きたいと思わないもの。
……ただしそれは昔のオレならの話。だって今のオレは……血にまみれ、それを生業として生きてるのだから。
目の前からどんどん上がっていく水泡を見つめる。光に反射してキラキラと輝いて…登っていく。上に広がる空のような風景と同化するとまるで夜空に浮かぶ星のような儚くも美しさを感じられた。
……綺麗だな。
人魚姫は、誰も傷付けないで水泡になった。
一見は悲しい話だけど…でも、水泡ならその広い海の中にいられる。
独りぼっちだけど、独りぼっちじゃない。
羨ましいな……。
もちろん、綺麗な人魚姫とオレは比べることが出来ないのは分かるけど……でも、次にもし生まれてくるときは……そういった綺麗なものになりたいなぁ…。
上に上がっていく水泡に手を伸ばしたときだった。
ーー1人ジャナイデスヨ。
!
下から聞こえたその声に反応する。
ーー貴方ハ1人ジャナイ。
誰……?
辺りを見渡すが誰もいない。この世界に来たときは…1人でゆっくり落ちていくだけだったはず。
なのに…この声は……?
オレの声に答えるようにその声はまた響いた。
ーーソンナコトナイ。貴方ハ…水泡ナンカニナルベキジャナイ。
どうして……?だって、オレは…。
ーー貴方ハ…
そこまでその声が言ったときだった。
ーー……る
!!
また別な声がした。
それは上から聞こえてくる。
ーー稀……琉
! この声は……クロム?
オレの名前を呼ぶのは紛れもなくクロムの声だった。
それと同時に上から誰かの手が伸びてきた。
ーー行ッテ下サイ。…貴方ガ望ム世界ヘ。
差しのべられた手を取ろうか悩んでいると後ろからそう囁かれた。
後ろを振り返るがやっぱり誰もいない。
先程まで感じていた気配も消えた。
…………
オレは恐る恐るその手を取った。
その瞬間、辺りが眩い青い光で満ち溢れた……。
ーー