やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「・・・・冷蔵庫って知ってます、真木さん?」
「冷蔵庫入れると、小夜を助けなくちゃいけなくなるだろ!!」
「・・・・やっぱり、面白いから、見て見ぬふりをしたんですね・・・・。」
深いため息をつく私。
「あの~・・・」
部屋の真ん中で騒ぐ私達に誰かが声を掛けて来た。
声の方を見るとそこには、サブが立っていた。
サブは、他の男性達と同じようにフォーマルなスーツに身を包んでいる。
サブのソフトモヒカンも今までのいかにもヤンキーなものとは違いオシャレなソフトモヒカンに変わっていた。
「サブさん、どうしたんですか、その格好は?」
私は、サブを上から下までジックリと見ながら聞いた。
「へ、変かな?」
サブは、少し恥ずかしそうにしながら、私を見た。
「全然、変じゃないですよ!むしろ、いつもよりいいくらいです。」
私は、驚いた表情でサブに言った。
「へへへ、・・・ありがとう、小夜。」
サブは、うれしそうに頭をかいていた。