やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「ふ~ん、なかなかいい格好してるじゃないか、サブ。」
真木ヒナタもサブを見ながら、笑顔で言った。
「あ、ありがとうございます、真木さん。」
サブは、私の時とは違い、直立不動で答える。
「ふ~ん・・・・・脱げ、サブ。」
「・・・・・えっ?今、何と?」
いきなりの真木ヒナタの言葉に戸惑うサブ。
「だから、俺も、サブみたいな格好してみたいから脱げって言ったんだよ。」
いたって真面目な顔でサブにからむ真木ヒナタ。
「いや、さすがにここで脱ぐのは・・・」
さすがにサブも、いくら真木ヒナタの命令とはいえ、こんな華やかな場で服を脱ぐのはためらう。
「真木さん、何言ってるんですか!」
私が真木ヒナタに聞いた。