やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「・・・・だったら、何だったらいいんだよ?」
源悠斗に尋ねる真木ヒナタ。
「そうだな・・・それじゃ、俺は、ホストだから、1ヶ月にお互いどれだけ稼げるかの勝負にしようぜ。」
源悠斗の言葉に考え込む真木ヒナタ。
「・・・・・それは、大和にもホストをしろって言ってるのか?」
「いや、別に何してもいいよ。俺は、ホストで稼ぐけど、元組長さんは、別のことで稼いでも構わないぜ。」
自信に満ち満ちた源悠斗。
「・・・・俺、今、無職なんだけど?」
やっと状況が理解できたのか、不安そうな表情になる組長。
「・・・・大和、むしろ、この勝負、負けたほうが良くない?これ以上、葵に付きまとわれなくてすむし・・・。」
真木ヒナタは、葵に聞こえないように小声で組長に相談する。
「・・・・それもそうだな・・・・そうしようか。」
組長は、真木ヒナタの意見に賛成した。
「それじゃ、その勝負でいいぞ!」
真木ヒナタは、源悠斗に伝えた。