やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】

第7節:キレる小夜





「・・・ハァ~・・・・」



私は、最大級のため息をついた。



これからの事を考え、深夜の台所で一人考え込む私。



「どうしたんだ、小夜?もしかして、便秘か?女には、便秘が多いっていうもんな。」



部屋から出てきて、満面の笑みで聞いてくる組長。



「・・・・うるさいですよ、切れ痔組長。今、考え事してるんですから、静かにしておいてください。」



私は、組長の方を一切見ないで答えた。



「ヒナタ~!大変だ~!小夜がグレたぁ~!」



私の対応に騒ぎ始める組長。



「ヒニャタァ~!タイヒェンダァ~!サヨガクレタァ~!」



美奈は、キャッキャッ言いながら、うれしそうに組長の真似をしながら一緒になって騒いでいる。

< 148 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop