やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
私は、寝ているみんなを起こさないように、うまく隙間を歩き、台所まで行った。
そして、簡単な身支度を整えてから、朝食の準備をし始めた。
私の得意料理の味噌汁を作ってから、熱したフライパンにベーコンをおき、その上に人数分の卵を割って、少しの水を入れてから、フタをした。
炊飯器を見ると、昨日の夜、予約しておいた時間通り、美味しそうなご飯が炊けていた。
「う~ん、おいしそう~。」
そのご飯を見て、思わず、笑顔になる私。
その時、サブが目を覚まして、台所にやってきた。
「おはよう、小夜。」
サブは、まだ、眠そうに目を擦りながら言った。
「あっ、サブさん、おはようございます。」
私も笑顔で挨拶をする。