やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「ポ、ポチより・・・最低だって・・・・こんな河童より下なのか俺は・・・」
私が思ったよりも酷く落ち込む組長。
「そうです。男としても、人間としても最低です。」
さらに追い討ちをかける私。
「・・・・・・・・・・俺、死んじゃった方がいいかな?」
虚ろな目で私を見る組長。
「・・・しかし、そんな組長に朗報があります。聞きたいですか?」
「聞きたい!聞きたい!!教えてください、小夜様!!!」
組長は、真剣な表情で私にすがってきた。
「いいでしょう。それじゃ、組長は、今から、私が紙に書くものを買ってきてください。それをやれば、どうにか、ポチさん以上になれます。」
「任せてくれ!ポチ以上になれるなら、何でもやるよ!」
私は、夕飯に必要な物を紙に書いて組長に渡した。
「これを買ってくればいいんだな!」
組長は、そう言うとダッシュで部屋を飛び出していった。
「小夜・・・組長の扱い方覚えてきたな・・・」
サブが感心したように私を見る。
「そうですか?」
私は、照れ笑いを浮かべる。