わたしの名前は…



何を私が思い、考え、思いやっても、

無駄な人には無駄…


これも私が学ぶべきこと…



自分が傷付いたことは自分は他人にはしない。

自分だけは、
ヒトのキズをエグらない。


カナムにも、
そういう人間になってほしい…

父親がいないというだけで
あることないこと、
きっとカナムを傷付けるそんな人間は山ほどいる…

だけど、だから、

カナムはそのイカレた者から、
それが良いか悪いか学べばいい。

どんなときも、
自分はカナムの味方であればいい。




どんどん強くなる心…

どんどん増える敵…


あまりに心の敵が多くて、驚く…

おかしな人間が多い…


でも、コレが

現実―――



それに負けないように、
流されないように、
私はカナムを最大級愛して、
愛という隠し玉を持った強い心に育てるだけ…



その辺の男に負けない稼ぎ
その辺の女に負けない愛情

私はカナムの両親だ!

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