哀歌 <短>



張り裂けそうなこの胸の痛みに、正直になって、素直に生きたとしたら、

くすんでしまった私の未来が、何か変わることはあるのかな?



膨らんだ、アナタへの想い……


認めるから。



アナタが望むなら、どこでだって、誰の前でだって、大声で愛の言葉を叫ぶから。


たとえ、この声が枯れてしまったとしても。



そしたら、アナタは笑ってくれる?

喜んでくれるのかな?



……情けないな。


何も求めてこなかったアナタだから、私は、アナタが欲しいものがわからない。



でもね、悠真。

だけどアナタは、私の願い事は、なんだって叶えてやるって約束したでしょ。



だったら、会いにきてよ。

……今すぐに。


もう最後のワガママにするから。



それからずっと、ずっと、

私の傍にいてよ。


アナタが来れないのならば、仕方ないから、私が行ってあげてもいいんだよ?



だって、悠真のいない場所なんて、この世界なんて、何の意味もないって……

そんなバカげたセリフさえ、本気で言えちゃいそうなくらいなんだから。



……ねぇ。

だから、早く……


早く私を、迎えに来て。



アナタを、

愛してるから――



       Fin.
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