恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
と思ったら


-ツンッ


ツン?


背中を指で突かれた。

後ろを振り向くと…


「何してんだお前…。」


呆れ顔をしてしゃがみ込んだ勇士がいた。


「ゆっ?!」

「人の告白盗み聞きとか…趣味悪。」


ぃぎっ!!!


「いつからそこにっ!」

「最初から。美希の後ろにいた。」


嘘でしょぉ~!!?!?


「あ、勇士!」


あたしはポッケからクッキーを出した。


「はい、これ! あたしからのバレンタイン!」

「…これ、中身何?」


めっちゃ嫌そうな顔してる勇士。

そんなにチョコが嫌か!!?!?
彼女からのもんでも!?


「クッキー! 甘さ控え目!」


ホッと胸を撫で下ろした勇士。


「サンキュ。」


と言って、受け取ってくれた。


「うん♪」


愛莉も両想いになった事だし!

ハッピーバレンタイン!!!

バレンタイン最高!


「…結構甘い。」

「え゛!? ゴメン!」

「嘘。」

「…。」


あたしはいつまで振り回されるんだ…。
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