恋のしるし~GIRL’S♪SONG~

ホワイト×ホワイト



-ある日…


「美希、これ見て☆」


と愛莉が雑誌を持って来た。

珍しくすごく高いテンションで。


「何?」

「これこれ!!」


と目の前にお目当てと思われるページを広げて見せて来た。


「ちょ、ちょっと待って…。」


勢いの余り、ページが目の前まで来すぎて、
見えなかった。


雑誌を受け取って少し離して見る。


「ホワイトデーの、シチュエ―ション…?」

「そ! ホワイトデーに、どんなシチュエーションで
お返しを貰うか!!」


…別にそんなんどーでもいーじゃん…。


「ふーん…。」

「でねっ、これ見て!?」


指さす記事を見る。


「観覧車で渡してもらって、で頂上に来た時にキス…っては?!」


何考えてんだ?!


「いいと思わないぃ~???」


浮かれるなよ…。


「櫂はアイドルなんだから…遊園地は厳しいと思うよ?」

「あ、そうだね…。」


考えて無かったんだ…。

愛莉頭結構いいのに…。


どんだけ浮かれてんだ…。


「別にあたしはホワイトデーに何も期待して無いし!
お返しが欲しいとも思わない!」


と言って、あたしは席を立った。
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