そばにいて

絶対ダメだろう。

あの子はきっと理解しないような気がする。


「いいんだよ。柚愛に言ってもきっと嫌だって言うと思うからね。」

「そうですか。わかりました。」

「すまないね。ただ純平くんが婚約者だということは黙っててくれないかい?」

「わかってますよ。大丈夫ですって絶対黙ってますんで。」

「すまないね。ありがとう。」

「いえ。」



でも勝手だな。

娘の婚約者勝手に決めるんだから。

まぁちょうどいいや。

あの子のことちょっと気になってたし。

あとで婚約やめることもできるだろうし。

まぁ大丈夫だろう。



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