君にもらった苺飴




 
 でも、そゆーところが雅ちゃんらしい。

 いつも、素直じゃなくて…


 
 一番わかってるのは、彼氏の龍だろ?


 
 『てかさ、コレ何?』

 
 龍は突然、俺の机の上を
 指差して言った。

 
 「そ、それは!!」

 
 あわてて、アルモノを
 手で隠す。


 『今隠してもムダ』
 
 「飴だよ。飴!!」

 
 すぐさま、ポケットに
 苺飴を隠した。


 『顔、赤いのはどーしてだ?』

 「なッ!!赤くないし」

 『こんの、乙女が!』

 「うるさい…」


 龍の言った通りだ。

 俺の顔はほんのり赤い。
 
 ホント乙女かよ、俺は。





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