君にもらった苺飴




 
 「何怒ってんの?!」

 『いつまで待ってんだよ!!』

 「え…」


 その言葉に…
 胸がざわめく。


 そうだ、俺は待っている。

 何をだ?
 それは愛紗美チャンからの…

 
 
 
 告白をだ。




 
 『待ってるだけじゃ意味ねェっての』

 
 ボソッとつぶやいた龍の顔は
 いつになく真剣で…。


 「龍の言うとおりだ」

 『なら「でも!まだダメなんだ」

 『は?』

 「まだ苺飴は…10個じゃない…」



 待ってるだけじゃ意味がない。

 そんなのわかってる。
 でも愛紗美チャンは、この苺飴に
 想いを重ねているんだ。

 今は8個…つまり80%


 俺は気づいたんだ。
 
 “苺飴の秘密”を。





 
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