君にもらった苺飴




 
 頭を抱えて、教科書を
 見つめた。

 
 歴史なんてどうでもいい。


 今は愛紗美チャンのコトで…
 いっぱいいっぱいだ。


 
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 『光瑠くんよぉ…』

 「何?」


 俺より高い身長で、
 上から見下ろしてくるのは、龍である。


 ジッと見つめてくる龍は
 なんだかきもちわるい。


 「何?龍…」

 『あwwwじれってぇ!!!』


 今度は何かと思えば、
 いきなり大声をあげた。


 「何が!?」

 『何でってお前が一番わかってんだろ?』
 
 「ごめん、何?」

 『…ッかつく!!!』

 「…」

 
 勝手に怒る龍。
 
 やっぱ俺様でわがままだ。



 雅ちゃんは、龍のどこが好きなんだ?






 
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