影の守護者は闇に潜む
「魂救い…ただの伝説のはず……」

「だよね。でも僕は……」

男の子が振り向いた。

「出来る」

その左目には…………色が存在しなかった。

「その目…」

「これ?僕は精霊魔導士だからね。契約の代償だよ。まぁ、これ1つで5人もの精霊と契約できてるんだけどね」

「精霊…」

「もっとビックリさせて上げようか?」

男の子が右手にはめていたグローブをとった。

「…………機械…」

「そう。前に、ヤバイことしちゃってね……あと…弟くん……」

「慰めてくれるのか?必要ない。どうせ…な」

「どうせ…?」

「最後に楽しませてくれてありがとう。最後に人間と話が出来た。それだけで充分だ。私を……殺せ…」
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