カラフルBOX
「ごめんな?貴重な寝る時間が減っただろ?」
冗談のつもりか2人が出て行った後、先輩はそういって眉を下げて笑った
困ったように笑ってもアルト先輩はやっぱり整ったきれいな顔に見えた……
(やっぱり眠れない……)
そのあと机に突っ伏したあたしはどうしても眠れず
でも先輩のさっきの言葉が頭に残っていて
(もしあたしが話しかけてうるさくしたら先輩に出て行けって言われちゃうのかなぁ……)
おとなしく寝ているふりをしているしかなかった
アルト先輩のしなやかな指が弾くメロディがなんだか切なく響いて胸がキュゥウとしめつけられた