あたし専用の恋日記。
観歌って・・・

何者・・・・・!?


「何してこらしめてあげる?みゆ」


こらしめる・・・?

「ううんあたしはそんな・・・
こらしめるだなんて―――」


「みゆ、むかつかないの?」


あたしの言葉をさえぎり、観歌は悪魔のような眼をしてあたしを睨んだ。

「や・・・むかつく・・・けど・・・」

こらしめるまでいかないよ・・・
みゆは、奏が好きなんだもんね・・・。



「・・・みゆってさぁ。
こないだまで小坂聖都の事が好きだったんだってぇ」



・・・・・え・・・!?

「奏が小坂聖都と付き合っちゃったから諦めたらしいの。
みゆが奏と仲良くするのは、奏を浮かれさせる為・・・
まぁ復讐の為って言ったほうが適切かなぁ」

みゆが・・・聖都を・・・?


「しかもみゆねー、小坂聖都だめになっちゃったからぁ~
・・・・・今度は川田智章を狙ってるんだってぇ」


みゆが・・・

先輩を?

「そ・・・んな・・・」

あたしは固まってる。

今にも溢れ出しそうな涙を堪えて。


「どうする・・・?
こらしめる・・・・・??」


もう、無理。

我慢の限界。



「――――――――――こらしめる」



あたしは、みゆをいじめることを決意した。
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