秘密の同居



「…なんだ。」


『ちょっと!
なんで夏木君が小さい方持ってんの?
普通男が大きい方持つでしょ?』


「はぁ?
なんで俺があんたの菓子やデザートばっかりの袋を持たなきゃなんないんだよ。
自分のもんは自分で持て。」


えーっひど!
冷たい……
確かにあたしのもんばっかだけど!


仕方なく夏木君の後ろを懸命に付いて行くと、突然夏木君が立ち止まった。


『?
どうしたの?』


夏木君の前に行くと、携帯を持っていた。


「…先行ってて。」


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