秘密の同居



考えていたあたしは頭に浮かんだ事を真顔で夏木君に言った。


『夏木君は………してるの?』


あたしの言葉に夏木君はさすがに固まった。
やば!と思った時には遅い。
新聞を丸めて頭を叩かれた。


「いきなりなんつー質問すんだ!
お前にそんな事誰が話すか、バカ!
俺がお前に質問してたはずだろうが!」


『う~~~…ごめんなさい…。』


頭を抱えて縮まったあたしを見て夏木君は、はぁ…とため息を吐いた。


「いくらかっこ良くても優しくても好きにならない時もあるし、タイプじゃねぇし性格もあり得ねぇって思ってても好きになる時はなっちまうもんだろ。
好きじゃないなら付き合うの俺はどうかと思うけどな。」


それだけ言うと夏木君は部屋へ入ってしまった。


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