秘密の同居



いやいや…。
なんだそれー!


「じゃあまたね。」


ドアに手を掛けようとした木村君は、ぼんやり立ったあたしを振り返った。
ん?と思った瞬間、爽やかな香水の匂いを感じると思い切り抱きしめられる感覚を感じた。


…………!?


驚いてされるがままカチンコチンに固まっていると、ガラッと音がして扉の方をを見ると、驚いた顔でこっちを見る夏木君がいた。
木村君はそんな事にも動じないで頭をポンポンと撫でたかと思うと無言で教室を出て行った。


後からされた事を思い返すと顔から火が出そうなぐらい顔というか体が熱くなった。
それに………。


『何で夏木君がいるの!?』


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