僕の街には今日も雨(涙)が降る…。
 急いで駆け込んできた二人を見て、李麻達は驚いていた。

「二人とも!今まで何所行ってたの!?」

 李麻が心配そうな顔をして飛夏羽と優都に寄って来た。

 飛夏羽は呼吸を整えるとこれまでにあった事を全て李麻達に話した。
体育館倉庫に閉じ込められて居た事、そして、優都が暴力を振るわれていた事
も、全てを打ち明けた。

「やっぱりそうだったのかよ!」

 零は飛夏羽の話を聞いて、頭に血が上り机を殴った。

「でも、二人が無事で良かったよ。」

 純は零を抑える様にして言った。

 その時、ガラッ!と音がして、全員がドアを見た。

 其処には翔太率いるメンバーが立っていた。

 翔太は自分達を睨む優都たちを見て驚いた。

「どうやって抜け出したんだよ?」

 翔太は負けずに優都達を睨み返して言った。

「ま、普通に抜け出さないで黙ってるとは思わないけどな。」

 翔太は不気味な笑みを浮かべながら飛夏羽に近づいた。

「な、何?」
「俺達の所来いよ。」
「やだよ!放して!」

 翔太は嫌がる飛夏羽の腕を掴み、連れて行こうとした。

 その時、優都の頭の中では飛夏羽の泣き顔が描かれ、優都は翔太を睨み、叫ん
だ。
「待てよ!俺が…タイマンはってやるよ!」

 全員の動きが一瞬止まり、動き出したかと思うと全員が優都を見て同時に叫ん
だ。

「はぁ!?」
「…優都?」

 思いも寄らない所で急に出た優都の言葉を聞き、飛夏羽は優都を見つめた。

 優都は本気だった。
本気で飛夏羽を守りたい、そう思ったのだろう。

 優都は飛夏羽と目が合うと優しく微笑んで飛夏羽にしか聞こえないようにそっ
と呟いた。

『大丈夫。』
と…
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