お嬢様制作中?!
「達也ぁ~~!!!!」
休み時間になると、あたしは達也の手を引っ張って、誰もいない階段の下に連れていった
二階の階段は、けっこう人通りが多いけど、朝の今の時間はあんまり人が通らない
「なに?」
達也はめんどくさそうな顔をして、そう言った
「なんで達也がここにいるのっ!?」
「そりゃぁ…警備??」
疑問形~~~!!!!
しかも、警備ってなにぃ!!??
「け、警備って???」
「あれだ~、最近の世の中は怖いからな」
うん、と達也は腕を組み、一人で納得した
「いやいや。何のことか、全然わからないよっ!!」
「ん~、だから…世の中には"SPARKLE"に恨みを持ってる人とか結構いるから、もし夏希に万が一のことがあったら困るから」
「そ、そうなんだ……。 ありがとう」
そのときちょうど、チャイムが鳴った
あたしたちは、走って教室へ戻った