POP☆BEAT
「なっ……、オレお前の先輩だぞ!?
苛めてやるし!」


必死になって言い返す、歩波(先輩)。
顔が真っ赤で、まるでリンゴ……いや、
タコのようだ。


でも、ちょっと言いすぎたかな……。

仮にも、歩波(先輩)は先輩だし苛められた
ら、学校行く気出なくなりそうだし……。


あたしは、丁度歩夢が持って来てくれた
麦茶に手を伸ばし、落ち込んだ。



「ばーか。もし歩波に苛められたら俺に
言えよっ。アイツよりも、俺の方が人脈広い
し、なんなら苛め返してやるし!」


「は!? 兄貴卑怯っ! てか、ユーリは兄貴の
彼女なのかよっ」


屈託ない笑顔で笑う、歩夢の言った言葉は
結構ブラックだった。


……最初に、強引にカフェ連れていかれた
所からしてももしかしたら歩夢はSかも
しれない。
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