プラチナの誘惑
たまたま現場に出るという小椋さんが声をかけてくれて、病院まで車で連れて行ってくれる事になった。
「宣伝部の部長には俺から事情話しておくから」
相模さんにそう言われた後、一旦着替える為に設計部を出ようとした時、打ち合わせ室のドアが開いた。
「…彩香?」
通り過ぎようとしていた私の背後から、声をかけられた。
足を止めて振り返ると、ちょうど部屋から出てきた昴が驚いた顔で立っていた。
図面や資料を抱えながら、どうして私がここにいるのかわからないような目…。
「どうした?…もしかして俺を探してた?」
「ううん。ちょっと用があって…」
ん?と首を傾げる昴に、今から柚さんの病院に行く事を言った方がいいのかな…?
私よりも野崎さんとのつながりは濃いはずだし、柚さんの出産を気にかけてるに違いない…。
悩みながらも、話そうとした時。
昴の後ろの扉が開いて、
「壁紙なんだけど、いつまで待ってくれる…
あら?」
昴の腕を掴んだ綺麗な女性…。
優美さん…。
そういえば設計部にくるってさっき話してたっけ。
「宣伝部の部長には俺から事情話しておくから」
相模さんにそう言われた後、一旦着替える為に設計部を出ようとした時、打ち合わせ室のドアが開いた。
「…彩香?」
通り過ぎようとしていた私の背後から、声をかけられた。
足を止めて振り返ると、ちょうど部屋から出てきた昴が驚いた顔で立っていた。
図面や資料を抱えながら、どうして私がここにいるのかわからないような目…。
「どうした?…もしかして俺を探してた?」
「ううん。ちょっと用があって…」
ん?と首を傾げる昴に、今から柚さんの病院に行く事を言った方がいいのかな…?
私よりも野崎さんとのつながりは濃いはずだし、柚さんの出産を気にかけてるに違いない…。
悩みながらも、話そうとした時。
昴の後ろの扉が開いて、
「壁紙なんだけど、いつまで待ってくれる…
あら?」
昴の腕を掴んだ綺麗な女性…。
優美さん…。
そういえば設計部にくるってさっき話してたっけ。