涼×蘭
「君が新しい恋人?」

頬杖を突いたままこちらに向かって美しく頬笑むのは
朱牡丹 博美(シュボタン ヒロミ)
涼の叔父さんだ。

「はい! 俺が涼の恋人の剣ヶ峰蘭です!!」

「元気良いね」

蘭の取り柄はそれだけだ。

「ありがとうございます!!」

「涼? 前の子はどうして別れたの? すごく仲良かったじゃん」

「彼女が……」

「そう?」

「剣ヶ峰くん……だっけ?」

「はい!」

「ちょっと外出てくれるかな?」

「へ?」

外に?
涼が危ないじゃん……。

「出てくれるかな?」

と、頬杖と頬笑みを崩さずに再度言う。

「……あ、はい」

こえー……。

つーかこの家系身長高すぎねぇ?
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