涼×蘭
「んにゃあ……? 鷹さんって恋人いるの?」

「いや、いない……はず」

涼は蘭を抱き締めたまま、蘭の肩に顔を埋める。

「でもあの二人のふいんきが付き合っ」

「そんな筈無い……前、恋人は居ないって。あとふいんきじゃなくて雰囲気(フンイキ)な」

「うぬ゙……」

涼は蘭の言葉を途中で、しかも光の速さで遮るほどショックだったのか。

「りょー?」

「ん? どした?」

「……大好きだ、よ?」

「えっ、あ、えと、俺も蘭の事、大好きだよ」

にゃあ、と赤くなりながら言う蘭につられ、涼も赤くなる。

「……鷹さんより?」

「勿論」
< 705 / 766 >

この作品をシェア

pagetop