風が吹く中で
北城翔sideー
どうしてなんだ…


俺は名前を叫んでも振り向かず走り去る遥の背中を茫然と見ていた


昨日の親父の態度、そして母さんが遥の事を知っていた事、

遥が川井組の娘だと言うこと…


「翔、来なさい」


いつの間にか部屋から出てきた親父に呼ばれ、俺はリビングに向かった
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