先生のビー玉
「はい、これ、おまじないかけましたから」

笑いながら渡す佳奈。
それをじっと見ている彼。
その表情があまりにも真剣なので、ふざけすぎたかな?
と思い…

「あ、ウソで…」

「サンキュ」

引っ込めようとしたそのビー玉入り巾着をパッと受け取り、自分のジャージのポケットに入れたのだ。

「びっくりしました」

「なにが?」

「先生、怒ったのかと思って」

「はぁ?どうして怒らなきゃいけないんだ?」

先ほどとは打って変わって笑顔の彼。

「え?あ、私の勘違いです」

そう言い笑うと…

「変な奴」

「わっ、失礼っ」

「ちゃんと応援しろよっ」

そう言い、待機場所へ走って行った。
テントに戻る佳奈。
すると…

「見てていいよ~、好きなところで」

と孝枝。

「え?」

佳奈が言うと、

「もうけが人も出ないでしょ。
もう後片付けするから、ちゃんと見えるところで応援しな」

そう言い、ニカッと笑う彼女。
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