先生のビー玉

ある日の放課後

競技会のメンバーが発表され、ほとんど毎日貴子が部活に顔を見せるようになった。

「顧問は大丈夫なの?」

剣道部の顧問…矢田哲郎。
スパルタ教師で怖すぎる存在。
よく一人はいるだろう…いつも竹刀をもっている教師だ。
佳奈が言うと、

「私は大丈夫。
朝練で鍛えられてるし、主将だし、もう引退だし。
顧問も黙認なわけよ。
先生がちゃんと言ってくれたしさ」

と平然と言う。

「まぁ、矢田先生が大丈夫ならいいけどね」

問題を解きながら話をする。
他の出場しない部員たちもおとなしく問題を解いている。

「で…彼女はわかってんの?
競技会に出られないってこと」

「それは知らない。
最近来てないし…」

佳奈が言うと、

「いいんじゃない?
来なきゃ来ないで」

と言いつつ座ったのは…一之瀬恭子。






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