先生のビー玉
思わず彼女を見る。

「あんな裏表のある人間、気にしなくて良いってこと」

サラっと言ってのける。

「わかってんじゃん。恭子」

貴子が言うと、

「大体のところわかるでしょ。
読みやすいのよ、彼女」

笑って言っている。

「あんまりさ…後輩のいる前でそういう話は…」

佳奈が言うと、

「佳奈先輩、そんなの分かってますよ。
少なくともここの部員は…」

と由梨。

「うそっ」

佳奈が言うと、

「佳奈先輩に対する態度をみてりゃぁわかります。
ね、由香」

と由梨。
大きくうなづく由香。

「まぁそんなところよ。
気付かなかったの?」

恭子が言う。
大きくうなづく佳奈。

「敵も多けりゃ、味方も多いってことよ」

貴子が準備室を指さしながら言う。
その先には…

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