先生のビー玉

第3章 3学期

朝、鏡の前に立つ佳奈。

「あ、これは外してかなきゃ…」

あわててペンダントを外す。

「なくしちゃ…嫌だし…」

アクセサリー入れに入れると家を出る。

「おはよ~」

登校途中に貴子に声をかけられる。

「あ、おはよ」

二人並んで自転車に乗って通学する。
学校へ到着し駐輪場へ向かう。
すると…

「おはよ~」

後ろから恭子が抱き付いてくる。

「わっ、びっくりしたっ」

「ん?女の体になった?」

「はぁ?」

「まだまだ」

驚く佳奈、ズバリぐさりと突いてくる恭子。
呆れる佳奈ににやけて答える貴子。

「つまんな~いっ」

「な、なにがつまんないのよっ」

「いろんなこと聞けると思ったのに~」

「でも、お泊まりはしたわよ。
お泊まりはっ」

恭子のボヤキにまたもや呆れる佳奈。
そしてまた貴子の一言に立ち止る恭子。

< 328 / 442 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop