先生のビー玉
「わかりましたっ、じゃ佳奈先輩!」

そう言うと部員たちは出て行った。
これまたひとり取り残された絵里。

「バタンッ!」

準備室のドアを派手に閉め、出て行った。

「…大丈夫かな…」

佳奈が呟く。

「気にするな」

と池田。

「大丈夫だ。
いい薬だよ、あいつには」

と田村が言い、とりあえず作業を再開したが…気になって仕方がなかった。
それから2時間後、作業や片付けが終わり、3人で職員室へ戻る。

「戸田、助かったよ」

池田が資料を受け取ると一言。
そして…

「田村先生、責任をもって戸田を送ってください。
もう遅いですから」

と言い出した。
< 404 / 442 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop