先生のビー玉
「だってさ、見直して書き直しても間違っている可能性があると思うしね」

「そうですよね」

「佳奈、池田が集まっとけだってよ」

貴子が彼女を引っ張っていく。
孝司にガンを飛ばしながら…

「怖い…」

呟く孝司。
一方連れて行かれた佳奈。

「池田先生、なにかあるの?」

佳奈がきくと、

「何もないわよ。
変なのにつかまっちゃったから保護しただけ」

ケロッとして言う貴子を見て驚く佳奈。

「何なんだろうね、よく話しかけてくるんだよね。
悪い人ではなさそうなんだけど…」

という佳奈に、

「まぁね、イケメンさんだし、性格も悪そうじゃないけどね」

やってきた恭子が言う。

「あのしつこさが気に入らない」

と貴子がブツブツとつぶやいていた。
それからしばらく待っていると、池田がやってきた。

「あ、戸田。
さっき事務長から電話があってな、面接は、来週の水曜日。
終業式の後だ」

との事。

「わぁ…緊張するなぁ…」

佳奈が言うと、

「ま、形式だけの面接だと思うから気軽に行け。気軽に」

と言われたものの…やはり緊張はするものである。

「競技会の結果よりそっちが気になるわね」

貴子の一言に大きくうなづく佳奈だった。


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